11月21日(月)17時よりホテルメリージュ延岡にて、第11回『野口賞』(奨励賞)の｢授賞式｣を執り行いました。ご来賓をはじめ大勢の皆様の出席のもと、今回の授賞者、バイオプロジェクト株式会社 代表取締役 前田 昌調 様、そして株式会社 興電舎 技術部製品開発課 課長 別宮 庄蔵 様、同課 主任井上 真二 様、同課 亀澤 朋将 様に対して、清本会長から表彰状と賞金50万円を授与しました。
前田様の応募テーマ｢ウイルスを抑える善玉細菌(抗ウイルス菌)による疾病防除｣は、自然界にある細菌の中に動物の病原菌などのウイルスを分解し、動物の免疫を増進させる効果を持つ善玉細菌(抗ウイルス菌)などのウイルスを発見した。この善玉細菌を活用すると家畜が丈夫になり、肉質も良くなるという家畜飼育への道を開いたことが高く評価されての授賞です。
また、㈱興電舎の3名の皆様の応募テーマ｢変圧器励磁突入電流抑制装置の開発｣は、電気製品にスイッチを入れると瞬間的に電圧が下がり電灯が暗くなることがあり、同じことが変電所で発生すると、工場の全停止や電気機器の誤動作を引き起こすことになるが、この原因である異常電流(励磁突入電流)を抑制する装置を旭化成や九州電力などと共同開発し、独自に小型化した新タイプの製品を開発した。この製品の開発により安定した電力を供給に貢献することなどが高く評価されての授賞となりました。
｢授賞式｣に引き続いて受賞者の皆様による｢講演｣が行われました。今後一層の発展が期待されます。
なお、第4回『野口賞』を受賞されました宮崎大学医学部教授 中里 雅光 様による、受賞テーマ｢ペプチドームを活用した新規ペプチドの探索化と実用化｣のその後の実施状況･成果について特別講演がありました。確実に成果が上がっていて近い将来、さらに大きな成果が期待できるとの発表がされました。